【夢を叶える名言・格言集】
レンタルなんもしない人


会社で働いていた頃は
ずっと不幸で、

たまに良いことがあった。

でも、今は基本
幸せなんです。

スポンサードリンク


レンタルなんもしない人

■レンタルなんもしない人
森本 祥司
1983年10月22日生まれ。
兵庫県川西市出身。

大阪大学理学部物理学科に入学。
大学院を卒業後、
出版社に入社、数年で退職。
その後、プロ奢ラレヤーを見て、
「レンタルなんもしない人」を思いつく。

活動期間 2018年6月3日~
2019年 『ザ・ノンフィクション』
 放送後に寄せられた意見をきっかけに
 有料に切り替え、内容にかかわらず
 一律で1件1万円となっている。

レンタルなんもしない人・名言


“なんもしない”が、

自分には一番向いていた。


ずっと何もしないのは、

世間が許してくれない
感じがあって。

それならと思って
行き着いたのが、

「レンタルなんもしない人」
でした。


レンタルなんもしない人
をやるか、

死ぬしか
選択肢はないって、

身投げするような
気持ちで始めた。


このサービスを始めるまで、
ずっとつらかった気がします。

フリーランスの時も、
会社員の時もつらかったし、

大学も高校も中学も
つらかった。

楽しかったのは
小学生くらいまでですかね。


やろうとしたことが
ことごとくダメになり、

なんもしたくなくなる。

そんなことを繰り返すうち、

僕は「なんもしないで
生きていきたい」と

本気で
考えるようになりました。


つくづく思ったんです。

自分は会社が
嫌なんじゃなくて、

働くことが
向いてないんだと。


スポンサードリンク




人は果たして、

何もしないで
生きていけるんだろうか。

そうした実験を
自らやっているんです。


毎日2、3件、
多いときは4件ぐらいの

依頼をこなしています。

この1年で1000件以上は
『なんもしなかった』ですね。


朝8時半ごろ家を出て、
依頼者の指定する場所に行きます。

日によって変動しますが、

3つほどなんもしない依頼を
こなして帰宅は夜10時前後。

移動がやや大変だけど、
基本的になんもしないし、

仕事終わりに飲む

ビールのおいしさが
初めてわかりました。


大学院に進学したのも
周囲がそうしていたからで、

なんも考えずに
流されただけでした。

自分の意思で
生きることは少なかった。


大学院を卒業して、
周囲が研究者の道を進むなか、

学習参考書の
出版社へ入りました。

でも、いろいろ悩んで
3年で辞めたんです。


同じ人と毎日、同じように
顔を合わせてやっていくことが、

しんどかった。

チームプレー的に
仕事を進めていくことが、

自分の適性ではなかった。


スポンサードリンク




毎年、同じような仕事を
続けていくっていう。

それがしんどかった。

本当は昇格していくと、
仕事の種類は変わっていくので、

まったく同じことが
続くわけではないですけど、

昇格した先を見ても、

先輩とか上司に面白いと
思える人がいなかったんです。

「こんな人にはなりたくない」
って人ばかりで。


今までさんざん頑張ってきて、
その結果なにもできなくて、

「なんもしない」を
しているんです。

またあの社会に戻されて、
生きていくのはつらすぎる。


会社員やフリーランスの時の方が、

「社会でうまくやっていけない」
っていう不安にさいなまれていました。

きちんとあいさつをするとか、
言われた通りにやるとか、

そういう一般的な能力が
低すぎたんだと思います。

普通に働くことができれば
それに越したことはなかったけれど、

僕にはそれができなかった。


会社は何かしないと
給料がもらえない場所です。

一方で勤務時間中は常に
給料が発生する状態にある。

トイレに行っている間にも
給料が発生しています。

それがすごく嫌で、怖かった。


会社で働いていた頃は
ずっと不幸で、

たまに良いことがあった。

でも、今は基本
幸せなんです。


一つのきっかけとして、

人に奢られて生きる
「プロ奢ラレヤー」という人を見て

開き直れたことがあります。

面白いなと思い、
マネしたくなった。

ロールモデルがあったのは
良かったです。


スポンサードリンク




33歳のときに読んだ

ツァラトゥストラかく語りき』で
ニーチェと出会ったこと。

これまで自分のなかで
◯◯しなければならない、

と縛られていた
常識や価値観が覆されて、

だいぶ生きやすくなりました。

自分で面白い、と思えば
それでいいんだという

根拠のない自信が
持てるようになったんです。


ニーチェの価値観に触れて、
人がどう思うかより自分で

面白いと思うかどうかを
優先するようになりました。


「レンタル料を貰っていない」
と僕が言うと、

『飯のタネにならないことをして
なんの得があるの?』

という人が絶対にいます。

でも、僕が面白いと思って
やっているんだから、

それでいいんです。


今の活動について、

「子どもがいるのに、
なにやってんだ!」

とお説教をされますし、

自分でも少しは
そう思わないこともない。


会社員時代の貯金を取り崩して
今は生活しています。

最近は本の発売や
メディアの出演もありますし、

レンタル業は交通費だけ
お願いしていますが、

別途でいただける場合は
お断りしていません。


先はわからないですね。

僕は今まで、
何かしようとしたけど

駄目だったことを
繰り返してきたので、

自分の意思に対する
信頼がゼロなんです。

自分がなにか
企画しようとすると

失敗するのは
目に見えているので、

いろんな人たちの都合に合わせて
流れていきたいです。


スポンサードリンク




「なんもしない」
サービスである以上、

僕には何も
決定権がないんです。

続いていくか
続いていかないか。

おカネがどこかから
いっぱい降ってきたら、

続くだろうし。


「自分の頭の中を整理したいから、
ただ聞いてほしい」

といった依頼は多いです。

一方的に喋っているのを、
僕はただ聞いているだけ。

それでも、
人形だと駄目なようで、

話を理解している可能性がある
相手が必要だと言います。


「自分のために
人が来てくれるのはいいですね」

とたまに言われます。

レンタルの約束をして、
約束を守って人が来てくれる。

その現象自体に
喜びを見出している。

「居る」の前段階の、

「来る」にも
意味があるのかもしれません。


料金を設定してから
依頼の量は当然減ったのですが

「なんもしない範囲であれば
ある程度なんでも引き受ける」

ということが
できるくらいにまで

落ち着いたので良かったです。


「なんもしない人」を
依頼者は求めているから、

そこは「しないほう」が
面白かった。

最近はどれだけ依頼者の方が
しんどそうにしても、

放置しています。

命に関わらない限りは、

こちらから
手を貸すことはやめよう、と。


僕はあえて「何々ができます」
と声高に言うのではなく、

「なんもできませんが、
それでもよければ」と

つぶやいていきたいのです。


下には下がいるって
考え方が好きなんですよ。

僕が下になっている
イメージです。

僕が楽しく自己中心的に
生きている姿を見て、

無理をして生きづらさを
感じている人が

楽になればいいと思っています。


社会がなんもしないことを
許せるようになったら、

皆が安心して暮らせて、
犯罪も減って、

結果的に皆が
楽に生きられる気がします。

社会全体が
なんとなく何もしない感じで

やっていけたら
いいのにっていうのは、

ずっと変わらず
思ってることですね。


スポンサードリンク



レンタルなんもしない人に関する書籍等


レンタルなんもしない人・一覧
【楽天】 【Amazon】

LINE/Twitter



関連記事・広告



名言を投稿